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ソニー損害保険株式会社様

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ウェブサイトの信頼性向上のために「MTCMS Cloud」を採用。 CMSサーバー運用・保守のアウトソースにより、コンテンツ更新に集中できる環境を実現。

通販型自動車保険のリーディングカンパニーであるソニー損保。同社では保険の販売を行うECサイトと併せ、2006年4月よりお客様との双方向コミュニケーションを実現する「コミュニケーションサイト」(http://from.sonysonpo.co.jp/)を運営している。両サイトの傘下にはMovable Typeで構築された様々なウェブサイトが紐づいているが、サイトの管理画面の統合とサーバーの安定稼働を目指し、2010年7月よりウェブサイト管理システム『MTCMS』をベースにサーバー管理やセキュリティアップデートなどの運用・保守がパッケージとなったサービス『MTCMS Cloud』へ基盤が移行された。

管理画面統合とサーバーの安定稼働を目的として

片岡 我々は電話とインターネットで自動車保険と医療保険を販売しています。そこで、ネット上でお客様と向き合うための場として、「スピーディな情報発信」と「双方向のコミュニケーション」を実現するためにコミュニケーションサイトを立ち上げたのが2006年の4月でした。

コミュニケーションサイトはMovable Typeを用いて開発されたのですか?

case_sony-assurance_10.jpg片岡 そうですね。いきなり本体のECサイトに導入するのは我々としても不安がありましたので、まずは周辺情報からMTで構築するという位置づけでした。

 

 

徐々にMovable Typeで構築されたサイトが増えていったわけですね。

片岡 コミュニケーションサイトの立ち上げ当初は、「お客様の声」「不満ゼロへの挑戦」「保険プロムナード」の3つのコンテンツがMovable Typeで構築されました。スカイアークに専用サポートという形で運用のお手伝いをしていただいたのもこの頃からです。その後、MTを用いたサイトが増えていきました。コミュニケーションサイト上では「ニュースリリース」や「中途採用」のコンテンツ、ECサイト内には「よくあるご質問」というFAQのコーナー、また、CSR関連情報の発信を目的とした「エコロジーサイト」や「ハイウェイ★ドライブグルメ」といったドライブ周辺情報を発信するサイトもMTで構築されています。

『MTCMS Cloud』導入のいきさつは?

片岡 MTを使っていくうちに、CMSとしての機能拡張性というものがよく理解できました。MTのメリットは何といっても「ビジネスのスピードに応じたWebサイトの展開が可能になる仕組み」という点です。一方で、MTのサイトが増えてきたため、社内には異なるMTのバージョンの、異なるWeb管理画面が複数混在することになりました。そこで、MTのバージョンアップと管理画面の統合を目的にして「MTCMS」を導入することを決めたわけです。

導入した時期はいつ頃ですか。

片岡 2010年の7月です。もう一つ、運用上の課題がありまして、それは「サーバーの安定稼働」という課題です。もともとMTはレンタルサーバー1台での運用でした。ところが、コーポレートサイトのニュースリリースのように徐々に本業に近い領域でコンテンツを運用するようになって、極めて高い信頼性が求められるようになってきました。そこで、スカイアークに相談して、サーバーの運用もお願いしようと。これが「MTCMS Cloud」導入のいきさつです。

管理画面が増えると運用も大変なのですね。

片岡 そうですね。各サイトのコンテンツの更新は、まずテスト検証用のMTの管理ツールに原稿を投入し、社内で公開/非公開の承認を経ます。公開の承認が下りたら、今度は本番用のMTにコンテンツを移行し、お客様に公開するという段取りです。管理サイトが増えると作業ミスのリスクも増えるため、そのあたりの作業フローも見直す必要があったのです。

金融機関として安心して任せられるサポートのレベル

スカイアークがご協力することになった決め手は?

case_sony-assurance_08.jpg片岡 やはりこれまでお付き合いする中での信頼感ですね。現在、コンテンツ数は「お客様の声」の記事数だけで3万件を超える規模に達しています。それだけのデータ量のサイトを安定稼働させてくれているという安心感が一番です。スカイアークとは創業当初からお付き合いさせていただいていますが、保守サポートの部分ではどんどん品質が高くなってきていると感じます。

『MTCMS』導入やサーバー移行に際してはいかがでしたか?

片岡 サーバー移行に際しては、基本的に毎週1回、定例会を開催して、小林社長自ら出席していただきました。移行スケジュールを綿密に練って実施したので、ほぼ全面的にスカイアークにお任せしての移行でした。

『MTCMS』を導入しての効果についてお聞かせ下さい。

片岡 「プレビュー機能」が非常に優れていると感じます。権限設定も細かく設定できるので、原稿の投稿者と本番環境に公開する人を明確に分けて運用でき、セキュリティ面でも安心です。『MTCMS』の機能の中では、「サイトマップダッシュボード」を重宝しています。MTで構築したページだけでなく、Webサイト全体がツリー表示で管理、把握できる点は、秀逸なインターフェースだと思います。

サーバー増強によりどのような効果がありましたか。

片岡 そもそも、従来通りの1台構成だったらECサイト上で医療保険の「お客様の声」は実現できませんでした。やはり金融機関のサイトですので、もしサーバーが落ちてページが表示できないなどという事態を生じさせることはあってはなりません。この点、サーバーを3台構成で安定稼働させるという前提で、ECサイトにMTを組み込むことを会社側にも承認してもらうことができました。

『プレミアサポート』を導入しての感想をお聞かせ下さい。

片岡 導入前は、担当者とメールベースでのやり取りでタスク管理を行っていました。管理サイトが増え、タスクが多くなると、管理が煩雑になってきました。そこで、Web上で動くタスク管理ツールを導入してもらい、そこで案件の進捗を一元管理しています。こうした基本体制に加え、我々の専任担当者がサポートしてくれています。進行中の案件の状況は全て把握していただいたいているという安心感があり、このあたりはスカイアークの既存顧客に対する手厚い姿勢が現れていると思います。

サポートの品質という点ではいかがですか。

片岡 技術的なサポートレベルはもちろん、上述したような組織としての体制が心強いです。組織力という点ではベンチャーの開発会社から一皮剥けてきているのではないでしょうか。嬉しいのはスカイアークのユーザー交流会で、他社の方から「ソニー損保の導入事例を見て、MT導入を経営側に説得した」というような話を聞くことです。また、最近では、スカイアークとの取引を検討中の超有名企業のWeb担当者が、直接私のところにヒアリングに来るということもありました。「ぜひスカイアーク抜きで話を聞かせてくれ」という感じで(笑)。驚きましたが、金融機関として安心してお任せできるサポートのレベルだと個人的には感じます。

社内のコミュニケーション活性化にもMTを活用したい

今後の展望や将来像について差し支えなければ教えて下さい。

case_sony-assurance_09.jpg片岡 2009年から、CSR活動の一環として「エコロジーサイト」を運営しています。この中で、みんなでグリーンカーテンを育てようということでゴーヤの種をお客様にお配りし、観察日記を投稿してもらうという取り組みを行っています。これはソニー損保のお客様でなくても参加いただけるもので、社員も参加しています。このように、お客様にも参加していただけるような、成果が目に見えるという双方向の仕組みの部分では、MTの強みが発揮されたと思います。

カーライフと地球環境の共存というテーマは重要性を増すのですね。

片岡 そうですね。今後は、たとえば保険の更新手続き画面とエコロジーサイトとの導線をより強化したいですね。MTの適用領域としては、これまでCSRやカーライフの周辺情報の充実化という形で取り組んできましたが、今後は「イントラブログ」のような、社内のコミュニケーション活性化にもMTの強みを生かしていきたいです。

スカイアークに対する要望などがあればお聞かせ下さい。

片岡 お客様が増えてきている途上だと思いますが、既存顧客への対応品質は今と変わらずこだわって欲しいです。いざとなれば社長本人が直接対応してくれるという機動力がスカイアークの強みだと思います。もう一点、スカイアークにはMTの活用事例が豊富に蓄積されていると思います。例えば上述のようなイントラブログの事例や、携帯・スマートフォンへの対応など、「MTでこんなことができる」というアイデアや事例を、どんどんこちらにフィードバックしてもらいたいですね。高度な知識がなくてもWebサイトが量産できるのがMTのメリットです。今後はデザインのテーマやテンプレートなども増やして、デザイン面での魅力をさらに高めて欲しいですね。

目的と効果

目的
  • 作業フローの見直しによるサイト運用工数の削減
  • 点在するMovable Typeの統合とバージョンアップ
  • ウェブサーバーの信頼性向上
  • サーバーやシステム運用・保守のアウトソース
効果
  • ウェブサイトの安定稼働の実現
  • サイト運用負荷の削減により、コンテンツ更新に集中できる環境の実現
ソリューション
  • MTCMS Cloudによる、サーバー運用・保守のアウトソース
  • ロードバランサーオプションによるウェブサーバーの冗長化
  • プレミアサポート
導入アプリケーション
  • MTCMS Cloud
    『Movable Type』をベースにCMS機能を強化したソフトウェア『MTCMS』をSaaS型で提供するサービス。お客様はサーバー運用・保守を意識することなく、サイト運用に集中できるメリットがある。

会社紹介

会社名 ソニー損害保険株式会社様
設立 1998年6月
資本金 200億円
本社 東京都大田区蒲田5-37-1 アロマスクエア11F
事業内容 損害保険業

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