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株式会社日立ソリューションズ様

case_hitachi_mv.png「人財教育サービス」WEBサイトをMovable Typeでリニューアル。閲覧者がWebを通じて登録・申込みを行い、バックエンドでは登録された個々の受講者管理を実現。

 

 

企業向けのシステムインテグレーションを手がける日立ソリューションズ。設立当初、自社SEの技術力向上を目的とした技術教育を担当した同社の人財教育部は、現在、企業向けに約150科目という多彩なカリキュラムの教育サービスを提供している。同部のWebサイトは、2008年10月、「Movable Type」(MT)をベースにリニューアルされた。サイトの構築、保守はスカイアークが担っている。

情報発信と顧客管理の機能を併せ持つシステムを

人財教育部でのWebサイトの位置づけについて教えてください。

hsas1117-thumb-200x184-1392.jpg瀧田 当社の人財教育部では、企業向けの人財教育サービスを提供しています。当部のWebサイトの位置づけは、そうした教育サービスをお客様である社外の方に告知するための情報発信がメインです。

 

 

提供されている教育サービスにはどういうものがあるのですか?

長坂 当部はもともと自社SEの技術教育を行う部署としてスタートしました。ですから、提供している研修メニューも、まずはITに関するテクニカル研修からスタートしています。その後、企業向けの研修としてヒューマンスキルやキャリア研修などのカリキュラムを拡充してきました。

そうした多岐にわたる研修メニューを案内する目的があるのですね。

case_hsas_03.jpg長坂 私たちの一番の強みは、お客様企業ごとに抱えていらっしゃる人財育成に関する課題を解決できるよう研修メニューをカスタマイズする「ソリューション」の部分です。ですから、「人財育成ソリューション」として私たちがどんなことができるかを、もっと社外に知っていただきたかったというのがWebサイト刷新の一番の動機です。

 

 

情報提供の他に実装しようとされた機能にはどんなものがありましたか?

瀧田 Webサイトの機能としては、情報提供だけでなく、お客様がWebを通じて登録・申込みを行うといった集客的な機能ですね。それから、バックエンド側の機能としては、登録された個々の受講者を管理するための機能です。Webサイトと顧客管理のツールの機能を併せ持ったシステムということです。

長坂 従来のサイトでは、申込みのインターフェースは備えていました。今回は、お客様にお申込みいただいてから実際に受講していただくまでの、いくつかの業務処理を管理するための顧客管理システムも一緒に開発していただきました。

サイトの刷新はいつ頃から始まったのですか?

瀧田 取り組みは2007年頃からです。計画自体は2006年の冬頃からでしょうか。Webサイトそのものは2000年頃から稼働していました。仕様を決めて実際に開発がスタートしたのは2008年に入ってからで、カットオーバーはその年の10月21日です。

長坂 リニューアルに際しての改善課題は以下の3点に集約されますね。

(1)ページの体裁、デザイン部分の刷新

(2)顧客情報の管理を厳重にするセキュリティ面での強化

(3)お申し込み後の顧客管理をより効率的に行える仕組み

ブログシステムを使って構築しようと判断されたポイントはどのあたりにありますか?

瀧田 まず、素早く、簡単に情報の刷新が行えるという点ですね。従来のHTMLベースのWebサイトですと、コンテンツの更新に手間と時間がかかっていました。科目情報だけでなく、それに付随する様々な情報がありましたので、そうした細かい情報まできちんとカテゴリー分けして管理し、効率的に発信したかったというのが一番のポイントです。

MTに精通している点と提案力がスカイアークの強み

ベンダーとしてスカイアークをお選びいただいた決め手はどのあたりでしょう?

長坂 ブログシステムにMTを採用することを決めた際に、まずMTに詳しいベンダーはどこだろうという観点で選定しました。最終的にスカイアークに決めた理由は、MTに精通している点やコスト面の優位性もさることながら、前述した顧客管理システムの開発の部分で、品質の高いシステムを提供してくれるかどうかを総合的に検討した結果、スカイアークが優れていると判断したからです。

開発に際して力点を置いた部分はどんなところでしたか?

長坂 やはり顧客管理の業務部分のシステムでしょうか。研修サービスというのは、一般的なECサイトなどと比べて申込みのパターンが複雑です。例えば、申込者と実際の受講者は必ずしも同じではありませんし、また、1対1でない場合もあります。

瀧田 受講票の送付先が申込者と同一でないというケースもありますし、一人の方が複数講座を受講されるといったケースもあります。こうした複雑な申し込みのパターンに対応して、それらを網羅するようなデータ構造や仕組みを構築することが、一番力点を置いた点です。

Webサイトの運用についてお聞きします。サイト上のコンテンツにはどんなものがありますか。

case_hsas_04.jpg瀧田 Webに掲載している情報は大きく分けて以下の3点ですね。

(1) 科目、開催スケジュールに関する情報

(2)提供しているサービス、人財育成ソリューションについての情報

(3)講師が執筆した書籍の情報

コンテンツの更新頻度は、科目、開催スケジュールについては、受講期間が半年間のものが多いので、半年に一度、大きな更新があります。その他情報に変更があった場合は随時更新しています。

コンテンツの更新、運用は自社で行っているのですか?

長坂 そうです。科目情報については、DBを更新するとWebサイト上の情報も更新される仕組みのおかげで、更新が簡単に行えるようになりました。詳しいHTMLの知識がなくても情報更新が行えるというリニューアルの目標はクリアできたと思います。また、顧客情報の管理や、受講票の送付といった業務処理部分もシステム上で行えるようになったので、間違いなどのミスも減り、作業者の負荷も軽減されました。

使ってみての感想や評判などはいかがでしたか?

瀧田 新型インフルエンザの影響で、受講者へ注意喚起しないといけないことがあったのですが、そうした緊急時にも情報がタイムリーに更新できました。また、視覚的なデザイン部分も印象がよくなったと思います。情報が見やすくなった、検索性などが上がったという意見もいただきました。

長坂 スカイアークはデザイン面でも色合い、トーンなどいくつかのパターンを提案してくれました。SI会社ということでクールな寒色系がいいのか、人財サービスなので暖色系の色合いがいいのではないか、そういう活発な議論ができました。最終的に採用したデザインは社内外からの評判もよかったです。

「一緒に成長していく」姿勢を期待

スカイアークに対する評価、改善部分などがあればお聞かせ下さい。

長坂 開発に際しては、例えば途中でシステムのバグやドキュメントのミスというのは必ず出るものですが、そういった問題にも迅速に対応していただいたので、信頼してお任せできました。

瀧田 セキュリティ強化のためのサーバーの配置などについても、いくつか解決案を提示してくれたので、社内の担当部門との調整もスムーズに運びました。

今後の展望やスカイアークに期待することがあれば教えてください。

瀧田 システムの安定稼働に加え、情報の検索性を高めたり、申込みまでワンストップで情報が提示できたりするような仕組みを考えたいです。お客様視点で、課題(ニーズ)から解決策までをアピールするような見せ方に変えるというのも一つの方法です。

長坂 例えば、科目単体で見せるだけではなく、コースで見せるといった見せ方の工夫は随時行っていければと思います。そのための提案は積極的にして欲しいですね。システムを納めて終わりということでなく、一緒に成長していこうというような姿勢をスカイアークには期待しています。

取材対象

case_hsas_02.jpg

左から

  • 人財教育部 部長代理 長坂 亮介 様
  • 人財教育部 技師 瀧田 潤 様

会社紹介

会社名 株式会社日立ソリューションズ様
設立 1978年9月21日
従業員数 5,215名(2009年3月末現在、連結)
資本金 25億円
本社 東京都港区港南2-18-1
事業内容 システムインテグレーション及びシステムサービス事業(SI事業)
ソフトウェアパッケージ事業
情報処理機器販売事業

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