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ノウハウ

ウェブ社内報におけるMovable Typeの可能性

nosenose.jpg のせ 2014年12月19日

ディレクターの能勢です。このエントリーは Movable Type Advent Calendar 2014 の19日目の記事です。

Movable Type Advent Calendar 2014 - Adventar
http://www.adventar.org/calendars/359

今日は、ウェブ社内報におけるMovable Typeの可能性についてブログを書いていきます。

ウェブ社内報とは?

社内報とは、社内で起きている事柄や、全社で共有したい情報を周知するなど、情報の共有を行うためのものです。紙のものが多いのですが、昨今は情報の即時性が重要視されており、ウェブを使った社内報が取り入れられています。

サイボウズデスクネッツのような社内グループウェアというよりも、もう少し双方向の情報発信・共有ができるものと考えていただけるとわかりやすいです。小学校でいうところの「学級新聞」のようなものですね。

社内情報を共有する重要性

intra-mt.jpg

情報が飽和している時代の中で、いかに情報を正確に伝えるか。その上で、どのように共有していくのか。情報の共有はただ伝えるだけではなく、より正確に伝える時代にきています。

様々なスマートデバイスの登場、団塊の世代の退職に伴う社内外への情報共有、業務の複雑化、人材の流動、勤務地の多様化、内部・外部環境の変化など、企業を取り巻く環境は大きく変化しています。

この大きな変化において、情報が共有されないことで起きる「情報の抜け漏れ」や「意思疎通の不足」、「方向性の不一致」などは、業務において無駄な作業やコストが発生してしまいます。

これらを未然に防ぎ、そしてより企業がひとつになるために社内情報を共有することは、経営課題としても注目されています。

ウェブ社内報におけるMovable Typeの可能性

ここでMovable Typeがウェブ社内報に向いている理由を、いくつか説明します。機能的なものなどを入れるともっとあるのですが、重要なものを5つピックアップしました。

  1. 更新管理ツールとして、とても使いやすい。
    入力や管理をする上で、管理画面のインターフェースが非常に洗練されているので、更新がしやすいです。
  2. 導入の敷居が低い。
    CMS・ブログツールとして圧倒的なシェアがあるため、すでに自社に導入されている可能性があります。
  3. Windowsサーバで動作する。
    大きな企業の場合は、社内サーバにはWindowsサーバを使用しているケースが多くあります。そして、Windowsサーバでも動作するCMSはそんなに多くはありません。
  4. 静的出力ができる
    HTMLファイルでの公開ができるので、アクセスが集中しても少ないサーバリソースで対応できます。
  5. デザインが自由
    表示レイアウトやデザインを自由に設定できるので、情報量に合わせたデザインにすることができます。

この中でも導入の敷居が低いところは、とても重要です。Movable Typeは、ソフトウェアもありますし、MTクラウドというクラウドサービスもあります。すでに社内で使われているツールであれば、評価も終わっていますし、判断するスピードもとても早くなります。

社内サーバに入れるならソフトウェアを、手軽に始めるならクラウド版を選択することも可能です。それぞれにあった方法を選ぶことができます。

購入しているライセンスがMovable Type Advancedであれば、追加ライセンスも発生しませんので、社内の手続きも少なくなります。コーポレートサイトでAdvancedを使用していれば、ウェブ社内報でも同じライセンスが使用できます。

上記のような理由から、ウェブ社内報にMovable Typeを選ぶ可能性は非常に高くなります。

ウェブ社内報の今後

ウェブ社内報は、まだまだこれから需要が増えていくものです。総務省の出している平成26年版情報通信白書でも、今後伸びていくものとして捉えられています。以下のURLの21ページにある「図表2-1-1-8 産業別ICT利活用状況:社内・社外・顧客向けICTサービス」の図を見ていただいても、社内ポータルサイトは社内グループウェアに比べると、まだまだこれから伸びるものです。

第2章 ICTによる成長と国際競争力強化
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/pdf/n2100000.pdf

社内グループウェアで代用している企業もありますが、情報はますます増えていく一方です。適切に情報を共有していくことが重要視されていくのは間違いありません。ユーザー・エクスペリエンスやユーザー・センタード・デザインなどの情報設計が重要になっていくことでしょう。

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(出典)総務省「ICTによる経済成長加速に向けた課題と解決方法に関する調査研究」(平成26年

おまけ:おすすめな構成

ウェブ社内報を始めるにあたり、おすすめな構成を一つご提案します。新規で作成するのが条件となってしまいますが、安全性とメンテナンスを重点に考えてみました。

  1. 環境・・・MTクラウドを使用
  2. 閲覧制限・・・アクセス制限はIPアドレスでの制限を実施
  3. 安全性・・・MTクラウドがサービスとして対応を実施
  4. メンテナンス・・・MTクラウドがサービスとして対応を実施

要件によって変わりますが、制限が少ないものであればMTクラウドをベースに構築するのが最もお手軽です。もちろん、インターネット上に情報を置きたくない場合は不可ですが、IPアドレスでの閲覧制限を実施することで、閲覧者の制限は実施できるようになります。

MTクラウドは、IPアドレスによる制限のほか、管理画面からBasic認証をかけることも可能です。さらにセキュリティを上げる場合は、自社データセンターにソフトウェア版で構築するなどで対応することができます。

 

昨日のエントリーはbit part まーしーさんの「JSONTable を作りたかった訳」でした。
明日のエントリーはTaku Fujitaさんです!