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Salesforceのカスタマイズスカイアーク編(1):顧客訪問を管理・可視化するパッケージ「ルートセールスキット」

174436_100002191918053_3698151_n.jpg 井内 2012年10月16日

エンジニアの井内@帯広です。

スカイアークでは2012年1月にSalesforceを導入しました。Salesforceは標準機能のみで利用しても十分便利ですが、更なる業務効率化のため、スカイアークではこれまでいくつかのカスタマイズやパッケージ導入を行ってきました。

約9ヶ月Salesforceを使い続け、ようやく便利だなと思うカスタマイズやパッケージ利用のノウハウが溜まりましたので、これから数回に分けてこのノウハウをご紹介したいと思います。1回目は顧客訪問を管理・可視化するルートセールスキットというパッケージについてご紹介します。

ルートセールスキットとは

ルートセールスキットとは、ルートセールス(特定の顧客を定期的に訪問する営業スタイル)を管理・可視化するSalesforceのパッケージで、無償で利用することができます。

Salesforceの標準機能でも顧客訪問の予定を入れたりやメモを残しておくことは可能ですが、「このお客様先には何回訪問した」とか「最終訪問日はいつか」とかいう情報を保存する機能はありません。ルートセールスキットを使うと、最終訪問日などの情報を自動で保存・表示してくれるようになります。また保存した情報を集計して可視化し、顧客訪問を分析することも可能になります。

インストール

ルートセールスキットはAppExchangeから簡単にインストールできます。Salesforceへのログイン以外はほぼクリックのみでインストールでき、Salesforce環境があれば数分でインストールが終わります。

rsk_app_exchange.png

主な機能

「セールススケジューラー」で簡単に訪問予定を立てることができる

アプリケーション「ルートセールスキット」を選択して(画面右上)、「セールススケジューラー」タブをクリックすると、セールススケジューラーを使うことができます。

画面右側で一週間のスケジュールを見ながら、画面左側の取引先一覧などからドラッグ&ドロップで訪問予定を入れることができ、標準機能よりかなり簡単になっています。最終訪問日も同時に表示されるので、「しばらく訪問していないお客様のところにまずは行って。。。」などのように考えながら訪問予定を立てることもできます。

rsk_セールススケジューラー.png

顧客訪問状況の可視化ができる

ダッシュボードやレポートが追加されているので、訪問状況を一目で確認したりデータを分析してどのお客様に訪問すべきか検討することができます。

rsk_レポート.png

承認プロセス付きの日報機能がある

お客様訪問の記録は日報で行います。日報にはコメント欄があり、お客様先での情報や訪問できなかった理由なども記録することができます。承認機能があるので、スカイアークでは導入時全員の日報をここで管理していました。現在は工数管理もできるチームスピリットに移行し、日報は訪問記録管理のみに使用しています。

rsk_日報.png

注意すること

ルートセールスキットの導入と使用には注意が必要です。それはノンサポートで何かわからないことがあってもサポートを受けられないということです。

ですが実際は大体の使い方は画面を見ればわかりますし、使い方が記載されているタブも同時にインストールされます。スカイアークでも半年以上運用していますが、特に問題は起こっていません。

数分で導入出来て、簡単に顧客訪問管理ができるのでお勧めのパッケージです。ぜひ使ってみてください。実運用には使えませんが、Force.com Developer Editionという無償ですぐ使える開発者向けライセンスもありますので、「Salesforceは使ったことがないけど試してみたい!」という方はご利用ください。