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スカイアークと世界最大級のPerlの祭典YAPC::Asiaの3年間を振り返る - 2011年遠方からの参加者支援制度編

ya_k0_profile.jpg 中村(Ya-ko) 2012年07月09日

こんにちは。広報・マーケティング担当の中村です。

本日は引き続き開発言語Perlの世界最大級イベントであるYAPC::Asiaとスカイアークとの3年間の振り返りです。スカイアークがYAPC::Asiaのスポンサーとなってから2011年で二度目。エンジニアにとっても、スカイアークにとっても、もちろんYAPC::Asiaにとっても充実したスポンサードになるよう、スポンサー内容やノベルティ、登壇内容などを大幅にリニューアルしました。特に大きな反響を頂いた「遠方からの参加者支援制度」をまずは振り返ります。

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2010年はスカイアークとして初めてのスポンサードであり、スタッフの登壇でもあったため、2011年は「もっとお祭りに参加するイメージ」を高めたいとYAPC開催の3ヶ月前より関係者で3つの骨子を肉付けしつつ企画を立てました。

  • もっとYAPCに貢献できるようなスポンサード内容の検討
  • もっと「お祭り感」を演出するようなノベルティの検討
  • もっと積極的にエンジニアがトークに応募するための検討

スカイアークのエンジニアは帯広の本社に勤務し、札幌・東京の各拠点とはグループウェアやビデオチャットシステムなどを通じてコミュニケーションを取りながら業務を行っています。最新のPerlに関する情報・コミュニケーションはCPAN(Perlのソースコードが公開されているコミュニティ)やインターネット、Perlエンジニア/Perl Mongerが集うIRC(チャットのようなコミュニティ)チャネルを通じて可能ではありますが、「地の利」という言葉があるとおり、Perlエンジニアとのリアルな交流は北海道帯広を日々の拠点としていると、2010年に発足したHokkaido.pmに参加したとしてもメンバーが固定化してしまい、コミュニケーションする人が決まってしまうなどの現状があります。

そんな帯広のメンバーが抱えるリアルなコミュニケーションへの不足感は、YAPCに参加したくても躊躇してしまう遠方のエンジニアも同じなのではないだろうか。では、そんな人達にYAPC::Asiaへ参加するための交通費を全額支給してしまおう!そう思い立ち実現したのが「遠方からの参加者支援制度」です。



YAPC::Asia Tokyo 2011までの交通費を全額支給!太っ腹なスポンサード

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YAPC::Asia Tokyo 2011は東京都目黒区の東工大で開催されました。東京には多くのPerlエンジニアを抱える企業があり、その企業に所属するエンジニアや近郊の人にとっては足を運ぶことが比較的楽な場所。ですが遠方の、特に企業の研修制度などを使えない学生にとって、まず東京に移動する交通費の捻出がYAPC::Asiaの参加に大きな壁になっているのは確かでした。応募開始からすぐ意気込みあふれる応募が多数寄せられ、選考の結果5名の方をスポンサーし「Skyarc System presents 招待 LT」 で登壇して頂くことになりました。



nkgt_chkonkさんのYAPC::Asia Tokyo 2011

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nkgt_chkonkさんはAPC::Asiaが開催される1ヶ月前まで東京在住だったそうですが、Uターンで新潟に戻ったばかりのタイミングでの参加となりました。新潟でもPerlエンジニアとの交流をしたいとNiigata.pmの発足を思い立った経緯や、東京と新潟のPerlエンジニアを取り巻く環境の違いなどをトークしました。

shinpei maruyama - プレNiigata.pm活動報告 - YouTube


Pre niigatapm
View more presentations from shinpei_maruyama


YAPC::Asia 2011の地方LT枠で発表してきました。 #yapcasia - 猫型開発者

今回私がとくにうれしかったのは、地方PerlMongersの方々と交流ができたことでした。みなさんやはり地方と東京の熱量の差を感じられている様子でしたが、そんな中でも「地方にだってPerlを書くひとたちはいるし、そのひとたちが集まれば楽しいし、モチベーションだってわく。自分たちがそういう場を作っていくんだ」という気概を感じました。



@__papix__ さんのYAPC::Asia Tokyo 2011

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@__papix__ さんは関西から参加した大学生。参加当時はPerl歴1年半でした。地方PMのKansai.pmにも熱心に参加する、Perl大好き!があふれるトークを展開していました。Perl歴は浅いものの、すっかりPerl Mongerのコミュニティに魅せられ、楽しくPerlを使っていることが伝わってきます。


papix - Cコンパイラ用テストスイート自動作成システムtestgen2の紹介 - YouTube



YAPC::Asia 2011 Tokyoのブログだけで5本もエントリーを書かれていて、YAPCを心から楽しんでいただけたのだとわかります。


"YAPC::Asia Tokyo 2011"に行ってきた! 総集編 #yapcasia - Masteries

そのYAPCですが, 本当に凄いイベントでした. 今まで約20年生きてきて, 様々なジャンルの様々なイベントに参加してきましたが, YAPCほど楽しくて, 奥が深くて, ハートを燃え上がらせてくれるイベントはなかったです. 前夜祭から最終日までの3日間は, ずっとテンション上がりっぱなし, エンジョイしっぱなしでした.



@1vq9さんのYAPC::Asia Tokyo 2011

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1vq9さんは過去何度かYAPC::Asia参加経験のある方ですが、登壇したことはまだありませんでした。今回遠方支援制度の対象者の枠である、LT( Lightning Talks:ライトニングトーク。カンファレンスやセミナーで行われる短いプレゼンテーションのこと)でYAPC::Asiaのトークデビューとなりました。


1VQ9 - Plack::Middleware::Auth::SAML2 - YouTube


初の登壇であったことも印象的だったそうですが、YAPC::Asiaの参加者同士のコミュニケーションも大事な目的である、と感じたようです。


YAPC::ASIA 2011に参加しました - 1VQ9

懇親会や後夜祭で他のエンジニアの方々と話が出来た事も印象に残っています.地方でPerlを使っている方も多数参加していたので,同じような悩みについて喋ったりする事ができたのは新鮮でした.以前はYAPCのようなカンファレンスに参加する時は"すごい人たちの発表を聴きにいく"という感じで参加していましたが,今回YAPCやRubyconfに参加して,他の参加者の人たちとコミュニケーションを取るのもカンファレンスの目的だと思うようになりました.



@hkataokaさんのYAPC::Asia Tokyo 2011

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@hkataokaさんはFukuoka.pmでの活動も行われている福岡在住のPerl Mongerです。招待枠LTでは2002年にPerlと出会ってから今までを振り返る「僕とPerlとYAPC::Asia」というタイトルでトークを行いました。YAPC::Asiaの開催を知った2005年から5年後の念願の初参加となりました。


htakaoka - 僕とPerlとYAPC::Asia- YouTube


僕とPerlとYAPC Asia
View more presentations from Hirofumi Kataoka


YAPC::Asiaに参加し感じた熱気と感動は、本来なら地方にいても感じることができるのでは?地方在住でもPerl Mongerと繋がりたい。Perl Mongerなら臆さずに交流しようというメッセージが込められたトークでした。


YAPC Asia 2011 Tokyo に参加してきた- hkataoka の いまさら日記

5人くらいの方に素晴らしかったとお褒めをいただき、とても嬉しかったです。 半分自分に対して言っているような気持ちで書きました。 同じような境遇や考えの人がいたら友達になれると嬉しいです。



@lapis_twさんのYAPC::Asia Tokyo 2011

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@lapis_twさんはHokkaido.pmの参加者でもある札幌在住のエンジニア。「Perlも好きだけどC++も好き。仕事はPerlを使っているが、PerlだけなのでどうにかC++をPerlで使えないか」という思いから少しトリッキーなトークを行いました。


lapis_tw - Perl meets C++ - YouTube


@lapis_twさんは2010年のYAPC::Asiaにも参加していましたが、LTに登壇したり、多くのPerlエンジニアと交流を持てたことがとても印象的だったようです。


[Perl][YAPC] YAPC::Asia 2011 レポート - Chocolate Coding

憧れのYAPC::Asiaは予想以上に楽しく、身になるものでした。 YAPC::Asia 2011のテーマであるEvolutionは違いなく、様々なものが進化しています! また、それを作り上げているのが全国のPerl Mongersなのだと実感しました。 YAPC::Asia貴重な経験をありがとう! また、この期間に関わった&ご迷惑をおかけした皆様に感謝します。




遠方参加者支援制度で参加した皆さんがYAPC::Asia Tokyo 2011を思い思いに楽しんでいただけたことを本当に嬉しく思っています。

そこで、今年も引き続きスカイアークはYAPC::Asiaで遠方参加者支援制度を行うことにしました。ぜひ、この5名のPerl Mongerのように熱気と活気があふれるPerlの祭典に参加してみてください。必要なのは、「YAPC::Asiaに行きたい!!」という意気込みだけ。

ご応募お待ちしています!

YAPC::Asia 2012「遠方からの参加者支援制度」申し込み者募集のお知らせ | YAPC::Asia Tokyo 2012