MT5の新機能「テーマ」を適用させたときに同時にフォルダとウェブページを作成する方法
Movable Type 5から「テーマ機能」という機能が追加されました。MT4には「テンプレートセット」「スタイルキャッチャー」というテンプレートとスタイルを切り替える機能がありましたが、テーマ機能ではテンプレートやスタイルだけではなくサイト構造や画像などのスタティックファイルを同封して「ウェブサイトのひな形」を作る事が出来ます。
MT5のマニュアル「オリジナルのテーマを作成する」には
- テンプレート
- デザインで利用する、画像などのファイル
- カテゴリー
- フォルダ
- カスタムフィールドの設定
と書かれていますが、theme.yamlに追記することでウェブページも追加することが出来ます。
theme.yamlとはテーマを定義するファイルです。MTのウェブサイト管理画面の「ツール」から「テーマのエクスポート」を選択してエクスポートしてみてください。mt/themeディレクトリにテーマがエクスポートされ、theme.yamlがあるはずです詳しくはMT5のマニュアル「オリジナルのテーマを作成する」をご覧ください。
theme.yamlを編集する
先ほどエクスポートしたtheme.yamlにelements:という行があると思いますが、その真下に以下の文を貼り付けてください。
elements:
default_folders:
importer: default_folders
name: Default Folders
component: core
data:
about:
label: 会社概要
service:
label: サービス
default_pages:
importer: default_pages
name: Default Pages
component: core
data:
about:
basename: index
title: 会社概要
text: 会社概要のページです。
tags: 会社概要
folder: about
default_folders以下では、フォルダを追加します。data:の下でフォルダを定義します。
about: ←フォルダのパスを書きます。
label: 会社概要 ←フォルダ名を書きます。
default_pages以下では作成するページを追加します。data:の下でページを定義します。
about: ←任意の名前を指定します
basename: index ←ウェブページのファイル名を指定します。拡張子は書きません。
title: 会社概要 ←ウェブページのタイトルを書きます。
text: 会社概要のページです。 ←ウェブページの本文を書きます。
tags: 会社概要 ←ウェブページにタグが必要な場合は書きます。
folder: about ←ウェブページにフォルダを指定する場合はフォルダパスを記載します。
この状態でウェブサイト管理画面「デザイン」から「テーマ」を選択するとエクスポートしたテーマが表示されているはずです。そのテーマの「適用」ボタンをクリックします。すると「会社概要」フォルダと「会社概要」ウェブページが追加されています。
このようにMT5のテーマ機能を活用することで、一度作成したウェブサイトをひな形化して再利用することで効率よいウェブサイト構築を可能とします。
ちなみに動いていたyamlを編集して再度適用させたときにエラーが出ることがありますが、改行やスペースが間違えていることが多いと思いますので、追加した部分の改行やスペースを見直してみてください。