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MT技術情報

MovableType Japana Hack-a-thon Vol.4 で感じたこと

ぴろり上西 2008年11月18日

 会社帰りに参加してきました。詳しくは私の個人ブログを見ていただくとして(ぉぃ) 個人開発者ではなくMTベンダー視点から見た感想なんかを書いてみたいと思います。

 最後の発表会で目立ったのは、マルチメディア的なhackが多かったという点です。これはMTが単にテキストデータを扱うだけにとどまらず、画像ファイルをも超えて、音声や音楽、動画といったメディアまでもその内に取り込もうとしていることの表れではないかと思うのです。昨今、高速なインターネット環境はごく当たり前になり、以前では扱いづらかった大容量のメディアファイルもネット上で手軽に扱える環境が整備されてきました。ここに次世代のPublishing Platform、Communication PlatformとしてのMovableTypeがあるのではないかということです。
 友人同士で気軽に動画の交換が行える、イベントの様子を動画付きで記事にしてコメントを貰う、少し前にあったPodCastを全面に押し出したサイトが登場する、色々楽しいサイトが生まれそうな予感がしています。

 弊社ではイントラブログなど企業様のイントラネットで運用されるシステムの開発が比較的多いのですが、ここにマルチメディアの融合する余地は果たしてあるのでしょうか? 企業内で遣り取りされる電子データの殆どはテキストデータとして扱えるものばかりです。一般的な事務作業を想像されると判ると思いますが、画像ファイルや動画ファイルを扱うシーンというのはそうそうありません。では、やはり、マルチメディアは必要ないのかでしょうか? 私は社員間のコミュニケーションの活性化にその鍵があると思っています。
 社内のちょっとしたワンシーンのスナップ写真や、社員の自己紹介写真をイントラネットで公開する。新規事業の企画MTGの動画を共有する。こういったコンテンツに対して、部署を超えて社員個人が気軽にコメントを残したり、議論が巻き起こることが社内イントラの成果であると思うのです。製品企画部の会議動画に総務のOLがコメントする、そういうある意味変な組み合わせから生まれるイノベーションもあると思うのです。

 まだこういった事例は殆ど例がありませんが、今後はこういった方面にも積極的に提案をしていけるようにしたいと考えています。