導入事例

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株式会社日立ハイテクフィールディング様

イントラサイト構築

社員同士のコミュニケーション活性化のツールとしてSKYARC Enterprise IntraBlogを導入。ナレッジマネジメント・コミュニケーション促進に活用。

最先端分野における各種製品(科学分析装置、医用自動分析装置、半導体装置、電子顕微鏡、計測制御システムなど)等、最先端分野におけるハイテク製品の機器のサポート・メンテナンス業務を一括して担当している株式会社日立ハイテクフィールディング。同社は、全国各地で活躍している社員を対象に2007年5月より社内ブログの運用を開始した。このブログは「Movable Type」ベースに開発されたスカイアークの社内ブログ統合パッケージ「SKYARC Enterprise Intrablog」によって構築されている。

社員同士のコミュニケーション活性化のツールとして

御社の事業について教えてください。

辰己 弊社は主にお客様の各種装置の保守サービスを行う会社で1000人の会社です。サービスエンジニアと呼ばれる技術者が全国の各拠点におり、それぞれがお客様先に伺って作業をしています。こうした遠距離にいる社員同士のコミュニケーションの活性化をいかに図るかというのが一つの課題でした。

社内ブログの導入は情報投資の一環だったのですね?

辰己 全国のサービスエンジニアはいわば、一国一城の主です。自分たちの仕事ぶりを知ってもらいたい、情報に飢えていると思うのです。ブログの導入は双方向性がポイントでした。これまで社内コミュニケーションという意味では、社内のイントラネットに社内報や、期初の社長の方針説明、幹部の意見などを掲載したりしましたが、それらは一方向の情報伝達です。ブログは双方向の仕組みです。情報を共有し社員同士のコミュニケーションを密にする。そのためのツールがあれば使いたいということで、ブログシステムを採用しました。

SKYARC Enterprise IntraBlogが選ばれた経緯について教えてください。

社内ブログ ポータル画面

吉田 ブログシステム導入を考えたとき、MTは世界標準になるだろうという理解はありました。弊社は海外にもサービスを展開しているので、全社的な社内ブログであれば仕組みはMTが一番良いだろうと。次に、MTを扱うベンダーを選ぶにあたっては、まずスカイアークは、数あるベンダーの中では一番実績がある会社でした。もう一点は、社内ブログというのはインフラですが、導入したら終わりではなく運用で「育てていく」性質のものなので、一緒にやっていきましょうというスタンスの会社というのがポイントでした。そういう姿勢や熱意が小林社長以下、感じられたのが決め手ですね。

取引のきっかけはいつ頃だったのですか?

奥本 2006年の12月頃ですね。最初は確か、トライアルのツールを使わせてもらうという形態だったと思います。その後のブログの開発に際しては、こちらが必要とする要件なども試行錯誤がありましたので、随分無理も言わせてもらいました。また、バグなどのトラブルもあり(笑)、まあ、このあたりはお互い様というか、コミュニケーションを密にとって仕事ができたのは素晴らしいと思いました。

フォーマットの定まっていない情報をやり取りできるのがブログの強み

イントラブログの運用開始はいつからですか?

 2007年5月です。全社員がアカウントを持って社内ブログに参加できる仕組みですが、全社員の6割、600人くらいがアクティブユーザーです。システムは「コミュニティ」と呼ばれる16のグループに分かれており、社内ブログを利用する社員は、希望するコミュニティに登録し参加しています。コミュニティは社員が管理人を務める非公開の承認制です。コミュニティ内にあるのは個人のブログではなく、テーマごとに分類されたブログで、コミュニティのメンバーはそれらの社内ブログに対し閲覧及びコメント、記事の投稿ができるような仕組みです。

ブログにSNS風の要素を加えた形態ですね。コミュニティはどういう軸で設けられていますか?

 たとえば「スタッフ部門」というように、部門ごとに全国単位で構成されています。例えば、物流部門のコミュニティでは、サービスエンジニアと部品担当者がコメントを通じて需要の読みと部品在庫の予測を共有し、足りない部品は他の拠点の在庫の有無を訪ねて融通し合っています。こんな風に業務効率化にも一役買っています。

辰巳様

辰己 新入社員コミュニティは2006年入社組から作っています。2007年、2008年と年を追うごとに新人は活発に参加しています。ざっくばらんに情報をやり取りするという空気に若い人は慣れているのでしょう。採用面接などをすると、入社を希望する学生にとって大事なのはまず「人を大切にする会社かどうか」という点。次に「成長できる仕事かどうか」という要素です。弊社には毎年40人前後の新人が入社しますが、幸いにして定着率がよいです。ブログがどれくらい寄与しているか分からないですが、言いたいことがいえる文化と仕組みがあるというのはよい宣伝にはなります。

社内ブログに求める機能や社内イントラとの棲み分けについてはどうお考えですか?

吉田 ナレッジマネジメントという意味では、サービスエンジニアの保守事例などはもともとある社内イントラにUPしています。同じ保守事例でも、もう少しライトな、技術情報に関する意見などを気軽に書き込める役割をブログが担っています。投稿のフォーマットが決まってないのがブログの強みですね。

社員が自発的に何かを発信していこうという土壌を作りたい

Web画面の作り込みの際に配慮したことはどんなことですか?

奥本 TOP画面のヘルプへの導線だけは分かりやすく配置しました。コミュニティは非公開・承認制で運用されているので、自分が参加しているコミュニティ以外にどんなコミュニティがあるかというのがユーザーから一覧できない。そこでヘルプ画面に行けば分かるように表示しています。

運営についてはオープン前後で認識が変わった部分はありましたか?

 社内ブログの記述ルールについては、オープン時にガイドラインを設けました。とはいえ、一般的なモラルについての最低限のラインだけを定めたものです。管理者側としては、あまり規則で縛ってしまっては自由な書き込みがしにくくなることが心配でした。一方で、何を書いてもよいとなってしまうと、いわゆる「炎上」的なことになるのではないかという点も心配でした。ただ、始まってみると、激しいコメントの応酬というようなことはなかったです。やはり、実名で参加する会社のブログなので、みんなが見ているという意識が働いているのかも知れませんね。

アクセス活性化についての取り組みについて教えてください。

奥本 情報システム部としては、2008年の3月まで「コミュニケーションツールの改善」ということでプロジェクトを組んで取り組みました。社内ブログの運営に関わってもらっている社員を中心に、社内ブログの活性化についてアイデアを出し合う合宿を行いました。

合宿ですか?

 10人弱くらいの規模で行いました。全部で3回ほど実施したでしょうか。前述したようなコミュニティの使い方のアイデアなどは、ほとんど「ブログ合宿」で出たものです。お互いの顔が見えて、仲間意識みたいなものが生まれたのでその後の運営に役立ったという実感があります。また、アクセス数を伸ばすという意味では、社内報をブログ化できたのが一番大きかったです。それまでは社内報は「紙版」と「社内イントラ版」の2種類作成していましたが、イントラ版のほうをブログで公開するようにシフトしました。社内報公開のお知らせがブログにUPされるようになって、アクセス数が増えましたね。現在は、紙版とブログ版では発行頻度と編集切り口を変えて、それぞれ別のメディアとして共存しています。

情報インフラはトップダウン的な使い方をする企業が圧倒的に多いと思うのですが。

辰己 弊社はサービスを売る会社なので、気持ちの良い空気が社内にないと、エンジニアはお客様のところで気持ちよく仕事ができません。また、仕事は上司から命令されてやるものではなくて、社員一人一人が考えてやるもの。社員の自立を促すためには、組織は「誉める文化」でなければならないと思います。私もブログに個人的な思いなどを書いていますが、大抵は、全国の拠点に行って、そこで若い人たちと一緒に酒を飲んで、写真に撮ってUPするという感じです(笑)。今は若い人と目線をあわせて仕事をしていく時代です。そういう意味では、社内ブログというのは、会社の定性的な価値を計る指標になるのではないかと思います。

 アクセス活性化という意味では、役員自ら積極的に参加して"お墨付き"を与えてくれることも大きいです。辰己さんは本当に色々なところに登場して下さるので(笑)、ブログ全体の活性化に繋がっていると思います。

"あいまいさ"を持った社内データベースを構築するとの気概を持って

スカイアークに対する要望事項などがあればお聞かせ下さい。

奥本 担当の営業マンとも密にコミュニケーションを取れたので、その点のストレスはありませんでした。ただ、開発の際は、どんなシステムにもバグはあるのですが、その潰し込みは大変でしたね。今後は、新しい技術情報やサービスを定期的にご提案いただきたいということは思っています。実際にシステムに載せようとすると仕様変更を伴う部分があったりして、全てのアイデアが実現できるとは限りませんが、TOP画面の改良など、継続的に取り組んでいきたいと思っていますので。

 オープン後に新たに記事に対するアンケートと拍手機能を盛り込みましたが、拍手の方はよく使われていると感じます。定量的なアクセス数ではなく、記事の内容についての評価軸はよいアイデアだと思います。今後は、TOP画面に「拍手何件」というように表示してくれると、さらにアクセスのきっかけづくりになるのではないかと思いますね。

今後、ブログへのアクセスをさらに活性化するために取り組みたいことはどんなことですか?

 組織階層的には部課長レベルの管理職の活性化がテーマです。ただ、ブログ自体は直接業務とは関係ないことなので、自発的に社員に関わってもらうための工夫が必要ですね。社員が一日一回は必ずアクセスしてもらえるという意味では、今後は「社長ブログ」のようなものもいいかも知れません。

吉田 まだ「ブログ=遊び」と捉えている人もいますが、決められたフォーマット、ルールもなく自由にどんどん投稿、コメントできます。定常的な業務システムやメール文化を補強する、より創造的な社内のコミュニケーションツールだという意識をもって活性化させていきたいですね。

取材対象

取材対象

写真左から

  • 取締役財務本部長 辰己友一様
  • 財務本部情報システム部 秦和歌子様
  • 財務本部情報システム部 奥本浩徳様
  • 財務本部情報システム部 ITアドバイザー 吉田正様

会社概要

会社名 株式会社日立ハイテクフィールディング
設立 1965年4月1日
従業員数 1,008名(2008年3月31日現在)
資本金 10億円
本社 東京都新宿区四谷4-28-8
事業内容 計測器、理化学機器、医療用機械器具、半導体装置等の保守サービス業務・部品販売業務。および計測器据付等の工事請負業務