
経済紙「日本経済新聞」を中核として、各種事業を手がける日本経済新聞社。同社では流通・小売業向けにさまざまな分野の製品、サービスが集結する総合展示会「街づくり・流通ルネサンス」を開催している。出展社の情報提供を目的とした同展示会のポータルサイトは、2009年1月にMovable Typeベースのウェブサイト管理システム「MTCMS」をベースにリニューアルされた。同サイトの構築、運用はスカイアークが担っている。
流通・小売業向け出展社の情報提供を目的とした展示会のポータルサイト「街づくり・流通ルネサンス」にMTCMSを導入し、ウェブサイトをリニューアルしました。


経済紙「日本経済新聞」を中核として、各種事業を手がける日本経済新聞社。同社では流通・小売業向けにさまざまな分野の製品、サービスが集結する総合展示会「街づくり・流通ルネサンス」を開催している。出展社の情報提供を目的とした同展示会のポータルサイトは、2009年1月にMovable Typeベースのウェブサイト管理システム「MTCMS」をベースにリニューアルされた。同サイトの構築、運用はスカイアークが担っている。
弊社は「日本経済新聞」を中核に様々なイベントを主催しています。主に B to B 向けのビジネス系展示会は我々のイベント事業本部が運営しており、出展社と来場者との商談の「場」を提供するというのが大きな目的の一つです。「街づくり・流通ルネサンス」は、「JAPAN SHOP」をはじめとする8つの展示会を束ねた総合展示会の呼称で、2009年で38回目、この呼称になってからは15年という歴史を持っています。
Webサイトは2002年から本格的に開設しています。展示会は毎年3月に開催されますが、1,000社以上にのぼる出展社の情報を蓄積して年間を通じて発信していくことが大きな目的です。当初は独自CMSで運営していました。
出展社のアカウントを作成してID・パスワードを付与した後、出展社側で色々な情報を登録することができます。残念ながら、現在のところ展示会自体の申込み機能はWebには実装しておらず、紙ベースの申込書を提出していただいています。出展社が登録した情報は、事務局による確認、公開承認を経て、ブログのエントリーとしてWebサイトにUPされます。Webサイトでは、閲覧者の来場事前登録機能や、Q&Aのような質問を受け付ける機能もあります。
はい。システム構成としては、以下の通り大きく3つあります。
(1)Webサイト(MTでリニューアル)
(2)出展社管理画面(出展社側の管理ページ)
(3)システム管理画面(主催者側の管理ページ)
先ほどご説明した情報の流れをシステムになぞらえると、出展社が(2)を通じて情報を登録し、(3)の画面で確認、公開承認を経て、(1)のWebサイトに情報が表示されるという流れです。
リニューアルでは前述の(1)(2)(3)のシステムを全面刷新しました。そのうち(1)はMTで構築、(2)(3)についてはスクラッチで独自開発しました。
リニューアルの目的は一つにはデザインの改善です。二つ目は出展社の情報を、より上手に効率よく見せていきたいという点。もう一つは、展示会のサイトもリアルの展示会と同じように、出展社と来場者のコミュニケーションを取り持つ「場」と考えたかったということです。双方向のコミュニケーションを活性化する仕組みを導入したかったのです。
そうですね。2002年に開設したサイトは独自開発のCMSだったので、機能拡張はそのつど切り貼りしながらの構築で、手間もコストもかかっていました。今回のリニューアルでは、すべてのシステムをMTで統合したかったのですが、情報の登録から承認までのワークフローが複雑だったこともあり、要求仕様を精査していく過程で、管理画面系と外部表示系に機能を切り分けて、外部表示のエンジンはMTで開発し、管理画面はスクラッチで開発することになったわけです。
はい。サイト側の修正や更新に手間とコストがかかるという課題があったので、サイト側のエンジンをMTにするという話は、開発当初から決まっていました。MTなら機能拡張も容易だし、CMSとしての利点もあります。
シックス・アパート社主催のセミナーがきっかけだったと思います。確か、2007年の秋頃でしょうか。ネットでMTのSIベンダーの情報を色々調べていて、小林社長の記事を見つけました。MTに精通して、こだわりのある会社だなあという印象です。
やはりMTをベースにした開発事例の豊富さでしょう。名の通った大手企業の実績もあったので、MTに精通している部分を信頼してお願いしました。今回のリニューアルでは、結果的にスクラッチでの開発が大規模になってしまったので、MTに精通しているというスカイアークの強みは、その部分ではあまり発揮できずに申し訳なかったのですが(笑)。
開発は2008年4月頃から開始し、オープンは2009年1月でした。開発で一番注力した部分はスクラッチで開発したシステムとMTとの連携部分ですね。業務フローも多岐にわたっていましたし、機能追加のリクエストもあったので。実は、MT自体の開発はそれほど大変ではなかったのですが、1000社以上の出展社の情報が投稿され、エントリーとして表示されるため、そもそも再構築は大丈夫かという検証から始まって、ピーク時の負荷対策はそれなりに大変だったと思います。
以前のシステムでは、来場者の事前登録のためのアクセス集中などがあって、特に展示会直前や会期中にはシステムの負荷が高かったのですが、リニューアルによってずいぶん軽減しました。サイトをMTでブログ化した一番の狙いは、出展社の直前情報というか、例えば、展示会直前の新製品リリースといったライブ感のある情報も、ブログなら容易にサイトに反映することができるという点ですね。今後は、双方向性の仕組み、例えば、出展社と来場者とを繋ぐQ&Aシステムの活性化などが課題です。
出展社が登録した情報の確認、公開承認を行う事務局の運用も現在、スカイアークに委託しています。対応は誠実ですし、ユーザー目線に近い点は評価しています。機能の提案、改善なども会話のやり取りの中からフランクにいただけるところは嬉しいですね。一方で、決して大きな企業ではないので、いわゆる組織力が求められる対応というのは今後改善いただきたい点です。もちろん、ただ組織が大きくなればいいというものでもないので、ベンチャーのよさと組織力を兼ね備えた存在になってくれると嬉しいです。
先ほどのQ&Aシステムの活性化は課題の一つです。投稿される質問の数も増やしたいですし、来場者の質問と出展社の回答が簡単に行えて、展示会当日に会場で商談にまで発展できるような、双方のユーザビリティに配慮した仕組みづくりをしていきたいです。
もう一つは、展示期間中のライブ感の演出ですね。具体的には、モバイルの活性化ですが、例えば、出展社や来場者がモバイル経由でQ&Aのやりとりをできるようにすることもその一つです。さらに、事前の来場者登録をモバイル経由にして、商談の予約までシームレスに可能にするとか、アイデアはいくつかありますが、来年度へ向け、MTの強みを生かして、出展社の情報をより効率的に見せながらユーザーの滞留時間を増やすための動線づくりをまずは検討しているところです。

| 会社名 | 日本経済新聞社 |
|---|---|
| 設立 | 1876年(明治9年)12月2日 |
| 従業員数 | 3,507人(2008年12月末現在) |
| 資本金 | 25億円 |
| 本社 | 東京都千代田区大手町1-3-7 |
| 事業内容 | 新聞を中核とする事業持ち株会社。雑誌、書籍、電子メディア、データベースサービス、速報、電波、映像、経済・文化事業など |
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